体験記 No.8
2013年11月生まれ 男の子
父母はアトピーなし。
生後2ヶ月
乳児性湿疹発症
確か、なにか顔に傷ができたのがきっかけで、ぶつぶつがたくさん出てきました。
はじめは出産した病院での検診で「乳児性湿疹」と言われ、様子をみることになりました。
3ヶ月~6ヶ月
乳児性湿疹はおさまる様子もなく、その頃は母乳のみだったので、色々情報収集した結果、ミルクも飲ませるようになりました。
また、食べるものも卵をやめてみたり、小麦をやめてみたり、いろいろと試しましたが、結果何もかわらず…
じくじくとカサカサの繰り返しで、布を巻いてみたり、手袋をしてみたり色々と試す中、病院も探していました。
当然、出産した病院ではステロイドを出されたので、行くのをやめて、近所の皮膚科でもステロイドを出されて、行くのをやめて…
というのも友人が脱ステで苦しんで、「ステロイド絶対ぬらんとき」と言っていた印象が強かったからです。もちろん、ステロイドとうまく付き合ってコントロールできている友人もいます。けれど、そのイメージが強く残っていたので、とにかく赤ちゃんだからこそ自然治癒の力を信じたい!と思っていました。
そんな時に佐藤先生の本と出会い、病院を予約しようとしましたが、たしか1カ月待ちでした。それまでの間に何件か、ステロイドを使わない病院を見つけて受診しましたが、ただステロイドは出さないけれど大量に抗アレルギーの薬を出されたりして、自分の思いと違ったので、結局そこに通うこともありませんでした。
佐藤小児科を受診する前に「きらきらぼし」に参加する機会があり、皆さんの体験を聞いたり、同じ思いのお母さん方がこんなにたくさんいらっしゃるということを知り、心が救われました。
はじめて、佐藤小児科を受診した時は驚きました。1時間近く子供の身体を観察していただき、ゆっくり話を聞いてくださいました。
7カ月~1歳
毎日毎日ガリガリ掻いて、布団が粉だらけになり、血がついたり、泣きわめいたりの夜が続きました。
親のこだわりのせいで、子供につらい思いをさせているのかもしれないとも何度も思いました。それでも、これをなんとか乗り越えて、自分の力で治したという経験をさせてやりたいと、佐藤小児科でいつも出してくださる消炎剤をたまに塗るくらいで我慢しました。基本は何も塗らない。自由に掻かせる。気にしない。なかなか難しいことなのですが。一旦良い状態になったりもしました。
けれど喜びもつかの間、また痛々しい姿に。お散歩していると、通りがかりの人から驚かれて「かわいそう」とか、子どもに至っては「こわい」「気持ち悪い」という子もいました。「母親の食生活が悪いんじゃないの?」とか傷つくことも本当にたくさんありました。
1歳~3歳
「重度」との診断だったので、永くかかるとは覚悟はしていましたが、なかなかよくなったり悪くなったりの繰り返しで、途方にくれる日々でした。結局仕事に復帰したのも2歳をすぎてからでした。
保育園には、佐藤先生からお手紙を書いていただき、暖かく見守っていただくことができました。あまりにも痒がる時は、冷やしてくれたりと、とても理解のある保育士さんばかりで助けられました。
3歳の頃に、少し環境を変えてみようと種子島(鹿児島県)に移住しました。
種子島の保育園にも佐藤先生が、お手紙を書いてくれて、先生たちも協力してくれました。
しばらくの間は、夜は相変わらずガリガリ掻いていたと思います。
とにかく、じくじくとカサカサを繰り返して、良くなったり悪くなったりしながらも、じくじくがなくなっていき、
さいごはカサカサと赤みがしつこく残る印象です。
4歳以降
気が付くと、夜ぐっすり寝るようになっていました。
もうすぐ7歳になる今はほとんど症状はないと思います。
種子島に来た頃は、海に入ると「痛い」と叫んで入りたがりませんでしたが、
たしか4歳頃からはジャブジャブ入れるようになったかと思います。
海風の運ぶミネラルも自然治癒力を助けてくれたようにも感じます。
2022/07/24