第8回福井アトピーっ子スクスクの会が開催されました
こんにちは。藤田です。
1月8日㈰、アトスクの会を開催しました。
今回は、いつもと場所を変えて行いました。
午前中は小さいお子さん連れが4組、午後は小学生のお子さん連れの方が2組来て下さいました。
いつも通り、自己紹介の後、現状や心配事などを話し合いました。
ステロイドは何か悪いイメージがあって使わないでおこうと思ったけど、保湿は使っていて、それもいつまで続けるのか、と疑問を持った過去を話してくれたママ。1歳の夏ごろを目安にして!と言われたのを励みに頑張ったら本当に1歳夏でサッパリきれいになりましたと、話しておられました。悩んでいる人の気持ちが分かると言って下さり、治療中の方の安心する顔が私も嬉しかったです。
薬を塗っていたけど、友達の影響で脱ステを決意されたママ。肌の状態が悪いとき、体重が減っていたようです。離乳食を2回食から3回食に増やし、京都きらきらぼしで渡辺栄養士に高野豆腐を勧めてもらって、食べさせると体重も増え、肌の状態も見る見る間に良くなっていったそうです。治療中は集団検診でも小児科医や保健師に目の敵にされて、嫌みばかり言われたけど、『この子のためにと思って頑張った』ようです。それに、脱ステして、肌の状態が良くなったことはもちろん、身体も丈夫になって、病気になることが少ないようです。保育園の先生も京都きらきらぼしのホームページを見てくれて、理解してくれるので、すごくありがたいと言っておられました。ママは、クヨクヨを引きずらないそうです。それに、外に出るタイプで、お子さんの肌の状態を気にせず、お出掛けを楽しんでおられたようです。
10カ月のお子さんと参加して下さったママ。一度、ステロイドを使ったことがあるけど、なぜか、塗った場所ではない別のところにも湿疹が出ることに疑問を持って脱ステされました。ママは、強い気持ちで脱ステしてますが、周りの大人が、なかなか認めてくれず、精神的にも辛い立場におられるようでした。そんな中、どんどんひどくなっているお子さんの様子に、出口のないトンネルに入ったようです、と話されていました。
6か月のお子さんのママは、色んな質問をされていました。離乳食を食べだしたときに、口周りにひどく湿疹が出たと心配のあまり、色んな事が心配になったのかもしれません。
皆さんの生活の様子を聞いて、試せること、自分の子に合うことを探しながら頑張って治療します、と話してくださいました。
いつも、お話しているのですが、ステロイドを使わないというだけでは、アトピー治療になりません。では、どのように過ごせばいいのでしょうか?と、思いますよね。例えば、離乳食!なぜ、離乳食を早い時期から食べさせるのですか?たんぱく質多めに!と言われるのでしょうか?他にも、なぜ、母乳でなく、ミルクが良いといわれるのですか?お風呂はどのくらいのペースが良いのか、石鹸の使用は全くだめなのか?いいのか?…全て、意味があって勧められています。その意味を知るとすんなり納得出来て行動に移せたり、やり方を変えてみたり出来るようになります。だから、高野豆腐も一つの例であって、高野豆腐はなかなか食べれなくても、他のものでたんぱく質を取り入れたよ、など、お子さんに合った生活の仕方、治療の進め方を見つけてほしいなと思います。そのためには、アトピーの患部を見るのではなく、お子さんの体重や表情、発達を見るといいのだと思います。それって、普通の育児なんですよね。アトピー治療を頑張るんじゃなくて、普通の育児をする中で見えてきます。アトピー治療と思って頑張れば、頑張るほど辛いですから、この普通さが美津子先生の勧める治療の良いところで、私が大好きなところです。
でも、不安もいっぱいあると思います。そんな時は、一人にならないでください。遠慮せず、相談して下さい。人と比べなくていいけど、これが正常か、異常か分からないときあります。一人で悩まないでくださいね。
肌の状態を観察するだけでなく、体重の変化にも気を付けてください。体重が減っているのは危険です。それから、元気があるか、成長は順調にしているのか(ハイハイや歩くなどの動作)、あと、肌の状態が感染症かも、と思われるときは、ネットで検索すると、画像が出てくるそうなので、同じ状態か判断材料になります。感染症は薬で治療出来ますから、慌てず、受診して下さい。
午後からは小学生のお子さん連れの方や、ご自分も脱ステしたという方が来て下さいました。この方々は、私が育休限定で参加させてもらっているサークルの方なのですが、サークル参加も残りわずかになって、ポロッとこの活動をしていることをお話したのがきっかけでした。ずっと私の三男のアトピーの様子を間近で見てくださっていたので、それだけで、途中経過や結果を分かってもらえました。
ママも脱ステした方は、今までずっとステロイドを疑いもしませんでした。ステロイドを使用するアトピー治療についてはたくさんの本を読んで勉強されていたようです。なので、ステロイドを使わない治療なんて考えもしなかったと驚いておられました。でも、ステロイドを使っても、アトピーが治っていない状態に、今までの治療は何だったんだろうと思い始められていたようです。私もそうでしたが、ステ使用していて、治らなかった、ひどくなったという経験をお持ちの方は、もう使いたくないという気持ちも持っているので、脱ステしても気持ちが強い方が多いです。お子さんのこともあるので、健二先生・美津子先生の本を読まれて、納得して治療されています。今まで、ステ使用すると必ずと言っていいほど顔にニキビのようなものが出ていたけど出なくなったと、驚かれていました。それから、この方は元CAさんなのですが、接客業なので、指先が荒れていると搭乗出来ないということで、短期間で治るようにステロイドの使用は絶対だったようです。子どものころに治しておけば、大人になって働き出してから困る心配事も減るのだなぁと思いました。
もうお一方は、お子さんのアトピー治療についてでした。今まで疑いもせず、何かあると病院で処方されたリンデロンを塗っていたそうです。脱ステのタイミングもママが決めたそうですが、だんだん悪化する肌を見て、不安がいっぱいになって、外に出るのも億劫になったそうです。でも、ご主人の理解や、ご自分も本を購入されて読み進める中で納得して、治療出来るようになりました。
皆さん、お子さんのことは、自分のこと以上に必死になります。だけど、何の情報が正しいのか、分からなくなるときもあります。そんな時、『赤信号、みんなで渡れば怖くない』にはならないで下さい。ステロイドって悪いものって何となく思うけど、みんな使ってるから大丈夫だよね…と使って、その後、脱ステされる方が多いです。確かにステロイドを使って、すんなりアトピーが治る方もおられますが、治らず、成人型アトピーになってしまい、ステロイド使用がエンドレスになってしまう方も多いです。これって、実際使ってみないと分からないんです。だから、怖いと思います。
今まで当たり前と思っていたことが、覆されるって、なかなか受け止められません。でも、ご自分の経験なども合わせて、見直してくださったり、若いママもお子さんにちゃんと向き合っている方が多いようで、お子さんの異常にすぐに異変を感じてステロイド治療をやめようと決意したり、と、本当に嬉しいです。どんどん、この輪が広がり、一人でも理解してくれ、診察できるお医者さんが増えると嬉しいな(o^―^o)と、思います。
皆さん、外のお出掛けを怖がらないでください。時には嫌な言い方をする人もいるでしょう。でも、こうして、経験者や理解してくれる人もいます。そして、今は理解できなくても、数年後に思い出して、「治療法を教えて」と尋ねてくる方も現れるかもしれません。だから、自信を持って過ごして下さい。私たちは、皆さんを応援しています。お子さんの写真もぜひ成長記録として残してあげて下さいね。時々、かわいそうで撮れなかったという方もおられますが、頑張った記念でもいいんです。うちの次男は写真を見せても自分の姿だと思えないようで、ひどいアトピー顔にビックリしています。でも、本人にも知ってもらうべきです。そうすれば、「僕も同じでした。大丈夫です。きっと治りますよ(^^)」と、優しく声を掛けられる大人を育てられるのではないかと思います。
次回もたくさんの皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。
次回開催は、2月18日(土) ハーツわかさ 1階 多目的ホール(組合員集会室)(ミスタードーナッツ側奥の通路にあります)
10時から12時 交流会(いつものように治療中の方や経験者とお喋り)
12時~14時はフリータイム(自由参加です。ここから参加でもOK♪
お昼ご飯を食べたり(お昼は各自持参)、
お喋りの続きをしたり(o^―^o))
参加費無料、出入り自由です(o^―^o)