開催後ご報告

第32回京都きらきらぼしが開催されました

2017/09/17

こんにちは。お手伝い係の後藤です。
真夏の暑さも一段落し、秋らしい涼しさも感じられるようになりました。
そんな先週の9月11日(日)に32回京都きらきらぼしが開催されました。

今回は参加者が6組といつもより少ない人数でしたが、みなさま個々に色々な思いを抱えており、とても濃い内容だったと思います。

涙する方も何人かおられ、今回お手伝いをした皆が、自分たちの辛かった時代と重なりました。
私も子どもが真っ最中の頃、楽しそうな同年代の子どもを持つママたちを羨ましく思いながら、人目を気にして引きこもっていました。当時1歳だった息子(体験談No1の子供です)は小学2年生になりました。あの時から今もステロイドとは無縁の生活を送っています。

今日ここに来た参加者ママたちも、色々な情報の中で葛藤しながら子供のためにステロイドを選択しない道を選んで頑張っています。
いつか治る日が来てこの道を選んで良かったと思う日が来てくれることでしょう。
それまで信じてブレることなく、ここに来た同士が励ましあいながら乗り越えてほしいと思っています。

今回は質問タイムに時間を割くことができたため、色々な質問が挙がりました。
このページをお読みになられている皆様も、
同じように疑問に思っておられる内容ではと思いましたので
Q&Aの内容をご紹介させていただきます。
(美)=佐藤美津子先生
(渡)=渡辺雅美栄養士

Q:歩きの発達について
1歳6か月検診で歩くのが遅いと引っ掛かり、再検査になりました。筋力が弱いのではと言われたので心配です。

A:(美)運動面だけで引っ掛かって他に問題がなかったのなら大丈夫だと思います。
筋肉の緊張が弱いのかもしれないですね。タンパク質をしっかりあげないと強くならないので、もっと食べさせてください。

 

Q:入園について
幼稚園説明会に行ったとき、先生に保育を預けた1時間の間で血だらけになってしまいました。ストレスになっているように思え、通わせるべきか悩んでいます。

A:(美)1時間だけでは判断はできない。通い始めは泣いてしまう子供が多いもの。アトピーの子供は泣きながら掻いてしまう。慣れるまでほっといて様子を見るしかない。慣れてくるとストレスがなくなります。
良い保育園、幼稚園ならば通わせる方がママにも子供にとっても良い面が多いです。アトピーも良くなることの方が多いです。

 

Q:良い園の見分け方について
良い保育園、幼稚園の見分け方を教えてください。

A:(美)先生が「今日も掻いてました」と言う園はあまりよくありません。
先生が掻いているのを見ているということです。

 

Q:卒乳について。
寝るときにかきむしってしまうので卒乳に踏み切れません。無理やりでもやめるべきなのでしょうか。

A:(美)母乳は1歳でやめることと言っています。1歳になれば大人と同じ食事ができます。1歳以上で飲ませる母乳に栄養学的な意味はありません。
1歳で飲ませている子どもは夜中にも飲ませている子が多いです。母乳はタンパク質が少なく夜中に起きてしまいます。
アトピーを治すには夜中連続して眠るということがとても大事です。
なので卒乳し、その分の食事をしっかり食べて、ぐっすりと寝てもらうことが大事です。

時々「母乳ではぐくまれる親子のつながりがなくなりませんか」と聞く方がいますが、それが治りにくい原因の1つでもあります。
治りにくい子はいることはいるが、よく話を聞くと、かまいすぎている親が多いです。
掻きむしるからと母乳を飲ませるようなアトピーのためのお世話をしてしまうと、かまいすぎとなり、なかなか治りません。
0歳には0歳の、1歳は1歳の付き合い方があると思います。1歳は母乳以外での親子の付き合いをしてください。

 

Q:ばい菌について
ジュクジュクしているところに汚れやばい菌がつくのが気になり、外でもつい抱っこしてしまうのですが。

A:(美)ばい菌が増えるにはエサが必要です。昔の子供は何も気にせず泥んこになって遊んでいました。
破傷風は予防接種をすればいいですし、感染症になったらその時考えればいいと思います。

 

Q:プロアクティブ療法について
孫がステロイドを塗っています。今通院している医師からプロアクティブ療法を勧められているそうです。ステロイド治療をやめさせたいけれど、祖母としてどうすればいいのか悩んでいます。

A:(美)ステロイドは塗ればアトピーが引くけれどやめれば出る、そんな薬です。炎症を抑えるだけの薬です。
近頃プロアクティブ療法は素晴らしい療法として浸透してきています。大人も子どもも強いステロイドを何年にもわたって大量に塗る療法です。これを生後6か月の赤ちゃんが行った場合、1ヶ月で5gのステロイドのチューブを50本使うことになってしまいます。

昔なら想像を絶する量ですが、今は当たり前になってしまいました。
私はこの療法を勧めている医師に「治療が終わった患者が何人いるか」と聞きましたが、答えは「いない」でした。

年単位でこの療法をしていた4〜5歳の私の患者が今年脱ステをしました。徐々に緩やかにやっていたのですが、追いつかず全身真っ赤になり阪南中央病院に2か月入院しました。
このようなケースだと自宅で脱ステを行うのはとても難しいことです。

止められない療法です。すごくやめにくいです。
なので子供の時にステロイドを塗らないことがとても大事です。
ぜひお孫さん一家にも塗らないことを勧めてほしいですが、子供の親が塗るというのなら仕方がないと言わざるを得ません。

 

Q:食事について
お惣菜を買ったり、外食をよくしてしまっています。本当は家で手作りした食事をさせた方がいいのではと思ってしまいます。
(買ったものや外食のような)良くないものを食べさせてしまってアトピーに影響は無いですか?

A:(渡)何でも食べさせた方がいいです。
お母さんが負担にならない方がいい。
こうしなければならないと決めて自分で課さない方が良いです。
できる時に手作りしてあげて、作るのが無理な時は買っても外食でもいいんです。
自然にお任せして楽にやって下さい。

 

Q:食事をすると口の周りが赤くなってしまうが大丈夫ですか?

A:(美)それは接触性のものなのですぐに拭いてあげれば大丈夫です。気にしないで下さい。

 

Q:予防接種について
アトピーでジュクジュクしていたので予防接種を控えていました。このまま打たないで行こうか悩んでいます。

A:(美)基本はジュクジュクでも予防接種はします。
アトピーがひどいからといって延期する必要はありません。気にせんとやってください。
予防接種は色々な意見がありますが、私は接種した方が良いと思っています。
最近はしない方が増えて来ましたが医療に対する不信感なのかなと思います。
予防接種をしないと悩んでいる方の話を聞くと、とことん考えて選択しているのか?と思えばそこまででは無い方が多い。

例えば細菌性髄膜炎は亡くなったり後遺症が出たりしています。北海道では年に10人くらい患者が出ているという報告があります。
私の患者でも今までヒブの髄膜炎を2人経験しました。どちらも1歳を過ぎた子どもです。ヒブは診断が難しく、わかりませんでした。
その後固定接種になってからヒブの患者は出ていません。
皆が皆なる訳ではないけれど、命を落とす、後遺症が残るという可能性もあると覚悟ができるならば、自由に決めればいいと思います。

 

Q:アレルギーについて
別の医院で遅延型のダニアレルギーと言われました。もっと気にした方がいいでしょうか。

A:(美)アトピーの原因はわかっていません。血液検査では全部がアレルギーと出る人もいます。
佐藤健二先生が自宅の布団と病院の布団のダニの量を調べたことがあります。結果はどちらも同じで量でした。
きれいな方が良いのはいいですが、あまり気にしない方がよいです。

 

以上こんな内容でした。参考になれば幸いです。

次回の京都きらきらぼしは12月10日(日)円町の京都アスニーで開催されます。
仲間作りに、先生に質問をしに、お子さんを遊ばせに、どうぞお越しください(^ ^)

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