開催後ご報告

第2回福井きらきらぼしが開催されました

2016/08/15

こんにちは、藤田です。
10月12日(月・祝)に第2回福井きらきらぼしが開催されました。
昨年開催から約一年、第2回を開催することが出来、12組の方々にご参加頂いて、非ステ治療に興味を持たれる方、治療をされている方が増えていることを感じ、とても嬉しく思いました。参加者の中には石川県や富山県から来て下さっている方もおられて、北陸で開催することの重要さも感じました。

福井きらきらぼしでも以下のような流れで進めることが出来ました。
・ 美津子先生から治療についてお話
・ 渡辺栄養士からのお話
・ 自己紹介
・ 質疑応答
・ おしゃべり

今回、参加された方は、ほとんどの方がステロイドを使用したことがあり、脱ステ中であったり、これからの脱ステについて知識を得たいという方が多かったです。そのため、先生方のお話ではメモを取ったりして、皆さん真剣に聞いてくださっていました。
 その中で、美津子先生はアトピー治療で大事なことを
 ★ 食べさせること
 ★ アトピーにとらわれない子育て
と言っておられましたね。
 渡辺栄養士も食べることについて『自分で食べるようにさせていくことが大事』と言っておられました。生後8カ月ごろからスティック人参などを与え、スプーンに移行していくことをすると、自然と『自分で食べる』が出来るようになるんですね。手掴みすると手触りから、何を食べようとしているのか手で感じ、口の中での食感に繋げていくというわけです。汚れることを恐れずに食べることを楽しんでくださいね。
 これらは何も変わったことではありません。『普通の子育てをする』ということです。例えば、『9時には寝かせる!早起きさせる!』ということです。夜寝れなかったからといって、朝ゆっくり寝かせてあげる…ではいけないということです。『食べる・運動する・寝る』の基本を正しく過ごしてほしいと言っておられました。
食べることについて、食物アレルギーを心配されている方もおられ、質問されていました。じんましんや咳くらいなら食べさせて治していくが、2つ以上の症状が出てアナフィラキシーを起こすようなら時間をかけて治していくということでした。血液でのアレルギー検査は本当にアレルギーかどうか分からないので、実際に食べさせてみることが大事ということ、痒がることだけではアレルギーではないということでした。
 食べる量を気にされている方もおられました。アトピーの子は成長する力とアトピーを治す力がいるので、健康センターなどが基準としている量を守ってしまうと治りが悪いです。たんぱく質を中心にしっかりと食べさせていくと治りも早く、力もつきます。食べるだけでなく、積極的に運動することも心掛けるとたくさん食べても消化され、肥満には繋がらないので安心です。
 お風呂は石鹸で洗うと油分を落とすことになるので、お湯だけ十分、入るのも様子を見て何日かに一回でも大丈夫ということでした。これからの季節、乾燥が気になる方はお風呂の回数を減らして様子を見られてもいいかもしれませんね。ただ、脱ステの場合は、感染症になりやすいので、この時は水で流して洗うことや場合に応じて石鹸で洗うことも必要だそうです。

 掻くことについても気になりますね。昼間はあまり掻かないのに、夜はよく掻いてる子。食べていない、運動量が少ない子に寝ない子が多いのですが、これが出来ているのであれば、ほっといて寝かせる。寝ないからといって相手をしなくてもいいのです。子どもって親が思っているよりも賢くて、上手に親を操っているんですね。あとは、気にしている人の前で掻くことが多いようなので、気にせず過ごせると自然と掻く回数が減ります。
 病院や集団検診での医者とのやり取りに困っている方も多いと思います。非ステ治療をしていることをしっかり伝えるべきか、適当に言い逃れるか…。美津子先生は「医者というものは症状を0にしてあげたいという完璧主義者が多いので、上手に言い逃れるのも手だ」とおっしゃっていました。私の経験では…、私の性格がそれはなかなか無理だったので、自分の治療方針と医者とが対立していました。集団検診では、先にチェックを入れられて、医者と保健師に好奇の目で見られていたと思います。なのに、きれいにスベスベ肌になって治ると「どうせステロイド使ったんでしょ!」と言われ、治った後も医者は納得できないようでブツブツ言っていましたが、非ステ治療について何も知らない医療関係者の多さに寂しさを感じました。理解してくれない辛さはありましたが、知らないんだから仕方ない。自分の子を守るのは自分だけしかいないと辛抱強く過ごしていた時期もありました。ただ、普段、何かあったときにかかりつけにしている小児科は、親の意見をしっかり聞いてくれるところで助かっています。その小児科は、アレルギー科も掲げているので、他の患者にはステロイドも処方しているようですが、うちは使いたくないというとアレルギー剤などもおすすめはしてきたものの、無理強いはせず、常に痒がっていない様子に「薬、いらんみたいやなぁ」と理解してくれていました。風邪をひくと他の病院では喘息だと一回の診察で言われ、即ステロイド入りの吸入をするように言われた長男も、かかりつけ医はステロイドが入っていない吸入で様子を見てくれていました。親の話に耳を傾けてくれるお医者様が近くに見つかると安心ですね。上手に乗り越えていけるように、自分にあった方法で病院や公的機関と対応していけるといいですね。

 これから、脱ステ、非ステ治療を選ばれる方も多いと思います。ステロイドを使わないというだけでは治療にはなりません。使わず、その上でどう過ごすかということが重要になり、治療に繋がります。体重がしっかり増え、成長出来ているか。赤ちゃんならハイハイなども運動になります。泣いたからといってすぐに抱っこするのではなく、運動させるようにしましょう。しっかり成長出来ていれば、誰に何を言われようが安心ですよね。
福井での活動は少ないですが、福井きらきらぼしもまた一年後くらいに開催できればなぁと勝手に思っています(笑)
細々と続けているアトピーっ子スクスクの会も何カ月かおきになるとは思いますが、継続していきます。次回は1、2月の開催予定ですが、出産後の私の体調と雪の降り具合で検討したいと思います。またこの京都きらきらぼしでも告知したいと思いますので、ブログ見てて下さいね。治療は親の精神力も関係してきます。一人で悩まず、京都きらきらぼしや他地区のきらきらぼしで乗り越えていきましょうね。もちろん、私に直接連絡もらっても大丈夫です。辛くて泣いても、次の日はまた頑張るぞ!と気合を入れ直して、楽しく過ごせるように私も応援しています。

質疑応答などで、お父さんからの質問も多かった福井きらきらぼし、お父さんも積極的に子育てに参加していることを感じました。それから、おばあさん、おじいさんの密着度も高い福井です。「薬塗ったらいいのに」などと言われたりすることも多いですね。全てはかわいい孫のため、今すぐ何かをしてあげたいという気持ちの表れですが、言われて辛い気持ちも理解できます。うちもそうでした。でも、今では何かあると「あの時は、かわいそうやったけど、それが良かったんやな」と言ってくれています。いつかそんな日が皆さんにも訪れます。夫婦で乗り越えること、仲間で乗り越えること、アトピー治療では普通の子育て以上に愛情もって子どもに関われていると思います。そんな自分たちに自信を持ってくださいね。
あまりお会いすることのないアトピー治療の方々とお話を楽しめたり、お知り合いになれたりと皆さん、楽しく過ごして頂けたのではと思います。これからも皆さんを応援しています。塗り絵やおもちゃで楽しく過ごしてくれていたお子さん達のこれからの成長も楽しみです。また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。

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