「子どもの目を見てしっかり向き合うことが大切」:第37回京都きらきらぼし 開催後ご報告
2018/12/30
第37回京都きらきらぼしが開催後ご報告
こんにちは。京都きらきらぼしお手伝い係の田中です。12月16日京都アスニーにて第37回きらきらぼしが開催されました。12月ということもあってか、参加してくださったご家族は5組でしたのでアットホームな会となりました。 今回は生後半年位の赤ちゃんから小学校低学年くらいまでのお子様が来てくれていました。
まずは佐藤美津子先生のお話からスタート。
アトピーが治りにくい理由について。 1つ目はアトピーに振り回されている親子関係が原因。 皮膚の状態ばかり気にせず子供の見ることが大切。 もう一つは、こだわりが強いことが原因。例えば粉ミルクが悪いと思っていて母乳しか飲ませようとしないと皮膚を作るための重要なタンパク質が十分摂取できないとのこと。
また、お風呂の入り方についても。 12月から2月の間は週一回の入浴でいい。湯船には浸からずシャワーでさっと流す程度。お尻などは石鹸を使用する。感染症をおこしている場合は週に二回は入浴した方がよいおっしゃっておりました。
続いて渡辺先生。皆さんが思っている以上にタンパク質を摂取する必要がある。そして、外で遊んで体を動かすこと、楽しむことが大切。お腹を空かせてたくさん食べることご必要とのこと。
その後、佐藤先生から、配布された資料「赤ちゃん子どものアトピーを治すコツ」について説明があり、それを受けて以下のような質問がありました。
おすすめのタンパク質はありますか?!
A.
魚、肉、豆腐。量をしっかり取る。 誤解されてる方が多いがお肉100グラムの100グラムがタンパク質ではない。体重6キロの子どもの場合18グラムのタンパク質が必要で、アトピーを治したいのなら3〜5割増しの28グラム弱必要。ご飯も阪南中央病院では一食の量を子ども茶碗一杯を、目標にしていてできれば1.5杯食べて欲しいとしている。
Q.
卵アレルギーについて。 話せるようになった子どもから卵を食べたら「からい」と言われる。
A.
私はよく、「喋れるようになる前になんでも食べさせなさい」と言っている。わからない形(ハンバーグやクッキー)などで与えていけばよい。
5組だったため質問は少なめでした。その後、大きい子グループと小さい子グループに分かれてそれぞれに先生が一人づつ入っていただきグループトークが始まりました。
佐藤先生、来春小学生になる男の子を見てまず「もっと食べるように」と、ここでも食べることの大切さをおっしゃっていました。以前あるお子さんが、ベビーチーズを放っておいたら15個も食べ、結果タンパク質が取れアトピーが良くなった話もされてました。 また、別室で寝ること、爪を切ってヤスリで磨くようにとも言われていました。 また、同じ男の子に渡辺先生は「寄り添うことが大切」と一言。「お母さんが心配している気持ちと彼がして欲しいことがリンクしていない気がする」と。お子さんがあまり食べてくれないとお母さんはおっしゃっていたのですが、渡辺先生が「彼が好きな食べ物はないの?」と聞かれ、「唐揚げです」と答えられたので「だったら唐揚げをしょっちゅう作ってあげたらいいやん。」と伝えられていました。それはワガママになるのではと心配げなお母さんに、「一回、彼の思いに合わせる。ワガママにさせるということではなく、わかってもらえたと思わすことが大切」と。
先生方のお話を聞きながら、アトピーを良くするためには、アトピーばかりに目を向けるのではなく、子どもの目を見てしっかり向き合うことが大切なのだとあらためて思いました。
まだまだ少数派の脱ステロイドの治療。 わからないこと、不安なことがある中で頑張っておられるお父さんお母さん達には、是非きらきらぼしに参加していただいて、佐藤先生、渡辺先生とお話して、また同じ仲間の方と気持ちをわかり合って、元気になって帰って欲しいと思いました。